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渋沢栄一「論語と算盤」伝説のビジネス書から学ぶ必要とされるものは何か&人間観察法

たな丸日記

2024年12月10日・・・

朝、夕は寒く、外出したらホットドリンクが飲みたくなる毎日。読書の秋!はもう過ぎましたが、今年で29歳になり、この歳になって読書にハマりました!ただ、小説ではなく株やお金などの実生活に関わるものから、地政学などの政治関係の本などを読んでいます。

今回読んだのは、「論語と算盤」です。

著者は渋沢栄一さんで、今年新一万円札に選ばれた、日本を代表する明治時代の起業家です。
何が面白いか。これはただのビジネス書ではないのです。いわば「人生のバイブル」です!

この日記ではこの本の感想を記していきます
・智・情・意
・視・観・察
この2つに関して書いていきたいと思います

「智・情・意」 この3つが全て備わる「完っとき人」になりなさい

渋沢栄一さんは語ります。「智」(知恵・頭が良いこと)「情」(情け・他者への思慮深さ)「意」(意志・何かを成し遂げるための熱意)。この3つが全て揃った人こそが常識を持つものであり、常識を持つものは例え秀でた才能がなくても、ずっと重宝される存在であると。

 「智」が優れていることは一般的にはいいことだと思いますが、もし「情」が欠けていればどうなるか、、、
ずる賢い人が他者を騙し、お金儲けをしてしまうようになる。
 「意」が欠けていればどうなるか。人の感情(喜怒哀楽)は移り変わりが非常に早いものであるので強い「意」がなければ最後まで物事を成し遂げようとする前に断念してしまう。
 この時「智」が欠けていれば、ただの頑固者。自分が間違っていてもその誤りに気づかず我を通すような人になってしまいます。

 

ざっくりまとめるとこんな話をされています。渋沢さんは「智・情・意」が全て備わった人を「完っとき人」、天才だがどれか一つでも欠けている人を「偉き人」と表現しています。

偉き人が必要される場合は少ないが、完っとき人は万能でどんな状況でも必要とされる。しかし、若いうちは完っとき人ではなく、学問に励み何かを成し遂げたいと思うので偉き人を目指しがちになるが、それは良くないことだと、渋沢さんは語っています。

渋沢さんは起業家ですが、元々政治家なんです。そのためかこの本の5割は自身の政治とはどうあるべきかの考えを記述していらっしゃいます。100年前の本ですが、今の政治家にも通じるところが非常に多いと思います。

渋沢流、相手の品定め「視・観・察」

相手がどういう人なのかを知るためには直接会いに行くのがいいと語っています。目を見れば大体わかるよと。でも、それ以上にさらに深く相手を推し量る方法も書いてくれていました。

 第一に「視」(相手が何をしているかをよく見る)
 第二に「観」(相手がなぜそれをしたかを考える)
 第三に「察」(それをすることでどんな安心を得られるか・満足を得てい
        るのかを見抜く)

どれだけしていることが正しいことだとしても、それをしようと思った動機が悪質なものであればその人は正しい人とは言えないし、動機が正しいことだとしても、自分の私腹が肥えていくことに満足を得ているようであれば、時に誘惑に負けて悪いことをするようになりますよと、語られてます。

この人間観察法は、自分の職場などの身の回りの人だけでなく、政治家やテレビの評論家たちにも使えます。口ではいいことばかり言う政治家には、なぜそれをするのか、それをしたことでどう言う満足や安心を得ているのか。そこまで考えれば信頼できる人かどうかわかると思います。

まとめ

 どんな状況の人にもあてはまる大切なもの「智・情・意」
 相手を見抜く人間観察法「視・観・察」

もちろんこれ以外にもたくさん興味深く、人生において非常に重要な生きる指針のような話が多く書かれています。

古い言葉で書かれているので読むのは一苦労します。なので、いきなりこの本を読むのではなく、YouTubeでわかりやすい解説動画を見つけましたのでぜひご覧になってから読まれることをおすすめします!!中田敦彦のYoutube大学

それでは!!

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